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いいかいエド、世界は万華鏡のように展開してゆくんだ。

 

一瞬として同じ場面はないんだよ。

 

一瞬一瞬が君の新しい贈り物。

 

君の一瞬一瞬が生命の織りなす神秘の中で起きているんだ。

 

生命の美しい輝きに耳を澄ませてごらん。

 

今この一瞬をありのままに見るんだ。

 

すべての過去は姿を変えて、新しい模様を織りなしている。

 

~エドの心の中の国王さまの言葉~

 

by 『ある涙の選択』(文芸社ブーンゲイト) おの ともき著

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

こんにちは(-^□^-)ノ

 

『光の海』の案内人
未来の自分ナビゲーターのtomokiです。

 

 

今から10年ほど前、『今、ここ』と向き合い、『自然な展開』に任せ、

 

そして人生は川ではない!海だ!

 

『光の海』の如く出来ている!

 

という、

 

『光の海』のしくみに気付いた頃、

 

このしくみをどうすれば伝えて行けるだろう?と思いました。

 

ミヒャエル・エンデという作家は、『モモ』とか『はてしない物語』という童話で世界的にも有名ですが、エンデはその1番最初の童話となる、ジムボタンの機関車という童話を書く時に、何をされたかというと、

 

 

まず1行書いたのだそうです。

 

 

童話なんて書いたこともなかったエンデですが、

 

まず、最高の童話となる1行を書いみました。

 

どんな童話になるのかさえわからなかったそうです。

 

そうして1行書いてみたら書くことが出来た。

 

そして次に、

 

最高の2行目を書いてみた。

 

すると、最高の2行目が書けてしまった。

 

そうして、あのジムボタンの機関車というシリーズや

 

『モモ』

 

『はてしない物語』(ネバーエンディング・ストーリー)

 

といった、世界で愛され続けるあの童話が綴られてゆきました。

 

それと同じく、僕もこの『ワンネス』。

 

『光の海』のしくみをどうにかして伝えたくて、

 

童話を書いてみようと思いました。

 

そして、

 

まず1行書いてみました。

 

最高の童話となる1行を。

 

そうすると

 

1行が書け

 

2行が書け

 

3行が書けて、

 

そうやって出来たのがこの電子出版本です。

 

当時は電子出版というもの珍しかったのですが、

 

文芸社の方と相談しながら、電子出版オンリーですることにしました。

 

去年の末からまた担当の方とお話しをすすめて、

 

もう一度ブログでも案内することにしました。

 

このブログでも読んでみたいとおっしゃって頂ける方が増えてきましたので、

 

またよろしければ、エドたちが『鈴の海』を舞台に繰り広げるスピリチャルファンタジーを可愛がってあげて下さい。

 

 

以下、少し抜粋しておきます。

 

エドは前へ進んでみました。

 

慎重にゆっくりとその存在の瞳の上を歩きはじめます。

 

それは崇高で気高く淡い光に包まれていくようで、エドはその1歩に神秘を感じていました。

 

1歩歩くごとにエドは喜びに満たされてゆき、1歩歩くごとにエドは至福に包まれてゆきました。

 

足元から身体中に閃光が強く放たれ、

 

優しく淡いエネルギーがエドの心をこの上なく満たしてゆくのです。

 

だんだんとエドの中で我慢していた何かがこみ上げてきました。

 

我慢していたものがこの存在の瞳の上ではすべてお見通しで、心の下側の<陰の部分>から光をあてられ、それを優しく包み込んでくれています。

 

それを優しく愛してくれているのです。

 

エドの目からは涙がこぼれてきました。何で泣いているのかはわかりません。

ただただ涙が溢れてくるのです。

 

胸の奥から熱いものがこみ上げてきています。

数十メートル歩いたところでエドはとうとうゆっくりと立ち止まり、大声で泣きました。

 

―何でこんなにうれしいんだろ? なんでこんなに優しいんだろ?

 

なんでこんなに悲しみが幸せなんだー!

―エドはそう叫びながら、ただただ泣き出していました。

~ある涙の選択、『鈴の海』の深海、『存在の瞳』より~

 

「その世界がどんなに美しい世界か想像出来るかい?

 

1歩歩けば幸福で、また1歩歩けば喜びが溢れだし、

 

すべての生命が至福と歓喜に満ちている世界。

 

そこではすべての生命がひとつの調和を生み出していて、ひとつのおおいなるハーモニーを奏でている。そこでは何ひとつ欠けているものなどなくて、あらゆるすべてが完全に満たされているんだよ。

 

だからいつでもどんな夢でも叶えられている世界なんだ。

 

これは物語のお話しではなく、本当のお話しなんだよ」

 

~ある涙の選択、エドの心の中の国王さま、『国王の部屋』より~

 

「国王さまなの?」

「そうだよ、僕が君の内なる世界のおおいなる自己。もうひとりの僕。そして本当の僕を包み込んでいる存在さ。

 

世界中の誰もが僕のことを探し出そうとする。

 

けれども僕は探しだすほど遠くにいるわけでもなく、いつも今ここにいるだけなんだ。

 

でも、外なる世界の人たちは僕がここにいることを忘れてしまい、いつも大切な力を見失っている。

 

僕は平和と安らぎと信頼の中でしかその姿を現すことが出来ないので、人はいつも僕のことを見失ってしまっているんだ」

 

~ある涙の選択、エドの心の中の国王さま、『国王の部屋』より~

 

それを見ていた「氷の森」の木々たちは、葉をすり寄せて話します。

 

『あの子ならやるな』

 

すると向かいの氷の杉の木は、重たい声を響かせます。

『あの子は透き通った目と、大切なことを聞きとろうとする耳を持っている。

 

あの子は自分を守る必要がないんだよ。

 

自分を守る必要がないからいつでも傷つくことができる。

傷つくことができるから、強がる必要もない。

強がる必要もないからあの子はいつもありのままでいられるんだ。

 

ありのままを見、ありのままを受け入れ、ありのままに自分を愛するものは、ありのままの世界を愛することができる。

 

あの子なら、きっと見つけるだろうな、この世界の神秘の姿を』

 

~ある涙の選択、『氷の森』の『氷の杉の木』、『氷の世界』より~

 

トコトコと杖をついて歩きだす、ゼノン爺さんの背中を見ながら、エドはただただ大丈夫だろうかと不安をつのらせていたのを目の前の光景に希望を持つことにしました。

 

――こんなこと出来る人はいないよ。

 

そう思うやいなや、

「おるんはおるんじゃぞ、ほかにものう。

ただ目立たんところで過ごしていることが多いだけなんじゃ。

たいていのものはあきらめよるんじゃ。この世界の秘密を伝えることをのう」

 

ゼノンは静かに語ります。

エドは少しドキドキしながら聞いてみました。

 

「ならおじいさんは知ってるの。この世界の秘密を?」

 

「ああ、知っとるとも、知っておくべきことはのう」

 

と言いながらゼノン爺さんは振り返り、

 

エドの目をまっすぐに見つめながらこう言いました。

 

「だから、わしは今生きておるんじゃ」

 

~ある涙の選択、ゼノン爺さんとエド、『からくり爺や』

 

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少し抜粋してみました。

 

ひとつひとつのエピソード、

 

ひとつひとつの文章や、ひと文字ひと文字に、

 

スピリチュアルや禅のエッセンスを盛り込んで、ほぼ全編、

 

上から降ろされた。

 

感じで書きましたので、十数年たった今でも、

 

時々読み返す度に自分自身、新しい発見のある、

 

スピリチュアルファンタジー小説となっています。

 

そして、ひとつひとつのシーンは、誘導瞑想を体験出来るようにもなっています。

 

ぜひ一度読んで頂き、出来れば感情移入しながらエドと一緒に同じ体験をしてみて下さい。

 

ワンネスとはどういうことなのか?

 

『光の海』の流動のしくみとはどのように働いてゆくものなのか?

 

時間とは何か?

 

存在とは何か?

 

おおいなる自己との対話とはどのようにすればいいのか?

 

自然はどのようにしてサインを送って来ているのか?

 

自然の展開とはどういうことなのか?

 

氷の世界(つまり、『物質世界』)ではいったいなにが起こっているのか?

 

それらすべて、エドと同じ、一緒の気持ちになって体験してゆくことで、

 

子供から大人まで、自然と体感できるように書いてゆきました。

 

この一冊を、もう一度、世界に贈ります。

 

文芸社の電子書籍サイト ブーンゲイト『ある涙の選択』 おのともき著

 

誠に申し訳ございませんが、

 

現在この書籍は、絶版となりました。

出版社が見つかりしだい、またご報告させて頂きます。

 

  

 

出版社審査員からの書評

まさに哲学ファンタジー小説と呼ぶに相応しい作品である。物語としての「ファンタジー」と、メッセージとしての「哲学」がうまく融合しており、大変美しく、しかも「永遠」を感じさせるイメージに溢れている。

 

このタイプの作品としてすぐに思い浮かぶのは、ヨースタイン・ゴルデルの「ソフィーの世界」であるが、しかし、「ソフィーの世界」が一般的な意味での哲学を統括するものであったのに対し、本作品では禅の思想などをもとにした、この作者独自の世界観が提示されており、そのあたりに独創性を窺うことができる。

 

また「時間」がテーマのひとつとなっていることを考えれば、エンデの「モモ」を連想させるであろう。そうした哲学的ファンタジーの作品の系譜に連ねる意欲作なのである。

 

 

『光の海』の案内人

未来の自分ナビゲーターのtomokiより

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